禅にふれる旅 永平寺

2018年 10月02日


日本列島の日本海側に面した、北に石川県、南に京都府の位置に福井県はあります。福井は禅と瞑想の文化の発祥地として知られており、その美しい海沿いの景色と山側の風光明媚なことで訪れる方が多い場所です。大阪より新幹線で行きやすい場所であり、そこからは福井県内の北に南に、JRの在来線での移動はとてもしやすいです。

この地方では、日本で最も古い禅寺に行くことができます。福井市とその東の大佛寺山の山塊と経ヶ岳の間の森林や庭園にかなりの数の仏教の寺がありますが、特に古いものは永平寺で、1244年に曹洞宗の開祖である道元禅師によって建てられました。道元禅師は「禅とは身や心を忘れ、ひたすらに何も考えずに座ることである。身や心を捨て、そして仏教の中に他者と共に身を置き、心を大きく開いておくことにより、道に辿り着く。」と定義しました。森に足を踏み入れ、巨大な木々に取り囲まれた寺に入ったら、是非禅の境地を感じてみてください。寺の中で瞑想を体験できますので、是非予約をしてみましょう。 (info@fukuitourguides.org).

界隈のほかの素晴らしい場所も是非足を延ばしてみてください。南に進むと愛岩山の庭園はすぐのところです。こちらには木々に覆われた、彫刻された遺跡やほかの素晴らしい寺の数々、梵鐘(僧侶を祈祷に呼ぶために使われる寺院の釣り鐘)などがあります。
勝山には日本最大の仏像のひとつがあります。高さ17メートル以上(奈良の大仏よりも大きい)の大きさです。そして寺は周囲の町や山々を一望に収める丘の上に位置しています。禅の食事、すなわち精進料理と呼ばれるベジタリアンの伝統料理を是非ご賞味ください。また「胡麻豆腐」という、胡麻の実でできた豆腐に味噌(大豆を発行させたペースト)を添えられた一品も是非。また、「油揚げ」という油で揚げた豆腐が乗った「きつねうどん」もお忘れなく。きつねは動物のきつねを指します。油揚げは日本の逸話ではきつねの大好物と言われています。海沿いの小浜市ではこの地方で最も美しい自然の眺望を目の当たりにすることができます。不思議な形の断崖、滝、そして洞窟が6キロに連なっています。海からの日本の沿岸でもっとも美しいといわれる場所でクルージングはいかがでしょうか。(船の観光は12月から2月の期間のみであることをお忘れなく)。また、小浜駅から7キロの地点の阿納からはカヌーを漕いで海を行くというツアーもあります。こちらの場所ではたくさんのアクティビティが楽しめます。越前温泉では海を見ながらの入浴もできますし、しかも基本的に22時まで開いているので、美しい日没を眺めながらリラックスした時間を過ごす……といったこともできるのです。
 もしお子さまと一緒のご旅行でしたら、福井の勝山近くにある恐竜博物館に行くことを強くお勧めしたいと思います。古生物学者になった気分で発掘経験をすることもできます。博物館は長尾山総合公園の中にあり、多くのアトラクションが楽しめます。