高野山宿坊体験

2018年 09月24日


日本は仏教がその中心にある国として知られていますが、高野山はおそらく文化的に富士山の次に重要な山といえるのではないかと思います。一番シンプルに行く行き方としては、難波大阪駅から南海線に乗り、極楽橋で下車する方法があります。これはとても目に楽しいルートで、だんだん日本の田舎の風景に囲まれていくのが見られますし、とくに最初に乗車する駅が日本の大都会のひとつであるだけに、とても大きなコントラストを楽しむことができます。極楽橋に着いたら、ロープウェイに乗って、高野山行きのバスの停留所まで行くのが楽しいです。この静かなる自然に囲まれた神聖なる場所に辿り着くと、さながらどこか別世界に脱出したかのような、自由な気持ちを感じることができます。まさに世俗と離脱できる旅、といえるのではないかと思います。高野山と平和な山の小さな村にはおよそ50ほどの僧院と寺があり、人々の居住地付近や杉や松の見事な森林の中ににまばらにあります。とりわけ灯篭堂は、1000という数の灯篭によって飾られており、またその灯篭のいくつかに明かりがついているのですが、それはなんと何世紀にも渡って消えたことがないのです。また、高野山には日本で最も大きな墓地、奥の院があります。この森では仏教の一派真言宗の創始者たる弘法大師が永遠に瞑想をする像にきっと見とれることでしょう。非常にスピリチュアルな場所であり、日中は大木が立ち並ぶ木々を通す光の線の美しさが見事ですが、夜になれば、道沿いの灯篭の明かりの中での訪問もまた素晴らしいです。